系統用蓄電池事業の概要について
■ 導入した設備の概要
HUAWEI製 2MW-4MWh蓄電所
■ 設備の導入場所
千葉県印西市、千葉県酒々井市
■ 稼働開始日
2025年4月1日
■ 導入の目的
1. 電力系統の安定化
再生可能エネルギーの導入が進むと、太陽光や風力などの発電量の変動が大きくなり、電力の需給バランスが不安定になりやすくなります。系統用蓄電池は変動を吸収し、電力の安定供給に貢献します。電力需要のピーク時に電力を供給することで、電力系統の負荷を軽減し、安定性を保ちます。
停電時にも蓄電された電力を供給することで、非常時の電力供給を確保します。
2. 再生可能エネルギーの有効活用
再生可能エネルギーは天候や時間帯によって発電量が変動するため、すべてを有効活用できない場合があります。
系統用蓄電池は余った電力を蓄え、需要が高い時間帯に利用することで再エネの有効活用を促進します。発電量が送電容量を超える場合、余った電力を蓄電することで損失を削減します。
3. 電力市場への参入と収益化
系統用蓄電池は需給調整市場や周波数調整市場などに参入し、電力の売買によって収益を得ることができます。電力の安い時間帯に購入し、高い時間帯に売却することで価格差を利益とします。
■ 導入および調整力発揮のスキーム
系統用蓄電池の調整力発揮は、電力市場における需給バランスの調整や、再生可能エネルギーの安定供給に貢献する仕組みです。具体的には、アグリゲーターが蓄電池の充放電を制御し、電力の供給と需要を柔軟に調整することで、系統の安定化を図ります。
1. 蓄電池の充放電制御
アグリゲーターが電力の需要に応じて、蓄電池を充電または放電させることで、電力の供給と需要を調整します。
2. 電力市場との取引
蓄電池の充放電を電力市場の取引と連携させることで、収益を上げることができます。
3. 再生可能エネルギーとの連携
再生可能エネルギーの出力変動を吸収し、電力の安定供給に貢献します。
4. アグリゲーターの役割
アグリゲーターは分散型エネルギーリソース(DER)を束ねて管理し、運用計画を立て、電力市場での取引を行います。
5. ビジネスモデル
蓄電池事業者は系統用蓄電池事業への参入により、再エネによる電力の安定供給に貢献できるほか、電力売買取引により新たな収益を得られます。
お問い合わせ
Contact
当社では電力を中心とした、様々なサービスを行っています。各事業やサービスに関してのお問い合わせは、こちらからお願いします。ご連絡お待ちしております。
TO CONTACT
